Deadly!

アラサー女の備忘録。映画、英語、海外のことなどをつづります。誰かの役に立てるのなら幸いです。

【感想】アベンジャーズ/エンドゲーム【ネタバレあり】

アイアンマン公開から11年。前作の衝撃的なラストから1年。悲しみと期待とが入り混じった複雑な心境で鑑賞した本作。ついにひとつの時代が終わります

180分という長さに、途中トイレに立ってしまうのではないかと不安で仕方なかったですが、本当に3時間あったか疑わしいほどにあっという間でした。

まだ鑑賞されていない方はぜひネタバレなしで見てください。内容を知ったうえで見ることは後から何度でもできますが、前情報なしで見られるのは1度だけですよ。

※この先思い切りネタバレしています!ご注意ください!※

映画情報

アベンジャーズ/エンドゲーム / Avengers: Endgame

★★★★★2019年 / アメリカ / アンソニージョー・ルッソ監督

PLAY

前作「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」で、宇宙最強の敵サノスに立ち向かうも、ヒーローたちを含めた全人類の半分を一瞬で消し去られてしまうという敗北を喫したアベンジャーズが、残されたメンバーたちで再結集し、サノスを倒して世界や仲間を救うため、史上最大の戦いに挑む姿を描く。(映画.comより抜粋)

感想

前日にインフィニティ・ウォーを見直したこともあり、深い悲しみからのスタートでした。前作でサノスにより人類の半分が消滅。生き残ったヒーローたちは、「敗北」を痛感し、責任を感じてしまう。一般人には「前に進むしかない」と諭しながらも、自分たちは誰一人進めていない。失った仲間たちを取り戻すことを考え、方法を模索する。その苦しみに、見ている側も涙ぐみます。

今作ではなんとアントマンでおなじみ(?)の量子世界の性質を利用してタイムトラベルをします。インフィニティ・ストーンをどうにか取り返すとは思っていましたが、タイムトラベルは考えていなかった…。だから早々に弱ったサノスを倒すところで、えっ!となりました(笑)

安全にタイムトラベルするために、トニーとキャプテンがついに和解するところにぐっときます。相変わらずトニーは減らず口だけど、可愛い娘もできて少し大人になっていた気がします。守るべき家族がいるからこそ、最後まで渋っていたのも彼の愛情だと思うし、なんだかんだヒーローなんだろうな。

タイムトラベルについて、これまでのSF映画の常識を覆す理論に悩まされながらも、マーベル関係者は映画というもの自体を愛しているんだろうなと感じました。スパイダーマンがシビル・ウォーなんかで戦うとき同様、映画ネタが映画好きにはたまりません

過去に戻るだけあり、これまでのMCU作品のシーンやその裏側が出てきて、まるでこれまでの作品の同窓会でした。おさらい鑑賞しておいて本当に良かった!キャップvsキャップのところとか、面白かったですね!
なかなか順調にストーンを見つけていきますが、きっとみなさんも心配だったのはソウルストーンの入手方法でしょう。ソウルにはソウルを、ということで愛する人を犠牲にしなくては手に入れられないはず。バートンとナターシャの二人がヴォーミアに向かいますが、二人とも好きなんだけど、二人とも生き残れるのだろうか…祈る思いで見守りますが、そんなに甘くないんですね…やはりというか、なんというか、ナターシャが犠牲になります。二人がお互いにお互いを支え、大事に思っているところはこれまでの作品でも見てきたので、とてもつらい。ここでももちろん泣きます。

そしてなんとかインフィニティ・ストーン6つ集め、消滅してしまった人たちを蘇らせることに成功したものの、過去からサノスご一行がやってきて、悪夢の全面戦争再び…というところで帰ってきました!みんなが!Avengers Assemble!!!!! わたしの大好きなバッキーはもちろん、ファルコンもガーディアンズのみんなも、スパイディもブラックパンサー、ワンダもドクター・ストレンジも…!!!まさに大集合です!!!泣けます!!!サノスにストーンを渡すまいとバートン→ブラックパンサー→スパイディ→キャプテン・マーベルと繋げていくところもアツいです!!!泣けます!!!

 インフィニティ・ウォーでストレンジがとった行動が、彼がみた唯一の勝利を導くためだということもわかり、信じてた!信じてたよ、ストレンジ!!!となり、またアツいです。しかし、勝利には犠牲がつきもの。すでにたくさんの犠牲を払ってきましたが、アイアンマンという、これまでのアベンジャーズのシンボルとも言える人物が世界を救うと同時に犠牲となります。アイアンマンは好きではない丸谷ですが、今回ばかりは認めます。ありがとう。

インフィニティ・ストーンを使って蘇ったのはあくまでもインフィニティ・ストーンを使って消滅した人たち。戦いで亡くなった方、サノスにマインドストーンを奪われたヴィジョン、ソウルストーンを手に入れるために犠牲となったナターシャは戻りません。ワンダも言っていた通り、彼らは平和の訪れた世界を見ることは叶わなかったけど、アベンジャーズのみんなが平和を取り戻してくれることは信じていた、知っていたと思います。彼らを失ったことは非常に悲しく辛いことだけど、彼らの犠牲なしに平和はなかった。まさに"Whatever it takes.(何を犠牲にしても。)"みんなが助かるのが理想だけど、甘すぎないこの結末もアリだと思います。

一番初めにも書いたように、主要メンバーだったアイアンマンとナターシャ、キャプテンも引退ということで、ひとつの時代が終わりを告げたんだなと、感慨深かったです。もちろんもう彼らの新しい活躍が見られないのは悲しいし寂しいですが、10年以上に渡り、たくさんの人に愛される作品をこんなにも多く生み出してくれたことに感謝です。平成最後に素敵な作品が見られて幸せだなあ!

 

ところで、キャプテン・マーベルで出てきたエネルギー体は何だったんでしょうか?サノスに奪われたときにロキが持っていた四次元キューブとは別ではなかったのか…???あれがカギになるのかなと思っていたので、もにょもにょです…(笑)

(26 Apr. 2019 / @劇場 / IMAX3D)