Deadly!

アラサー女の備忘録。映画、英語、海外のことなどをつづります。誰かの役に立てるのなら幸いです。

【感想】スノー・ロワイヤル【ほんのりネタバレ】

こんにちは。
おじいちゃんだけでなく、おじさまも大好きな丸谷(@eri_marja)です。

私の好きなおじさまの一人、リーアム・ニーソンさん。あの優しい目に長身で逞しい体、低い声…最高ですよね・・・!優しいパパなリーアムも大好きですが、復讐に燃える最強オヤジなリーアムも大好きなんです。そんなリーアムの復讐映画と聞いてこれは見ないわけにはいかない…と見てきました「スノー・ロワイヤル」!

映画情報

スノー・ロワイヤル / Cold Pursuit

★★★2019年 / アメリカ / ハンス・ペテル・モランド 監督

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あらすじ

雪深い町キーホーで模範市民賞を受賞するほど真面目な除雪作業員のネルズ・コックスマン。ある日、麻薬とは無縁と思っていた息子が「麻薬の過剰摂取」で死んでしまう。それが麻薬王バイキング率いる麻薬組織による殺害だったと知ったネルズは復讐に燃え、一人また一人と組織の人間を殺していく。手下が行方不明になっていくのは敵対する組織の仕業だと勘違いしたバイキングは、敵対組織を襲撃し、反撃され…勘違いが勘違いを呼ぶ復讐劇の行方は…?

感想

息子を殺された父(リーアム)が復讐する

この一文で「96時間」的な、敵をバッタバッタ倒していく映画を想像しませんか?私はしました。しかしその想像は捨てましょう。さもないと、人によっては眠くなってしまいます。
上につけた予告にもある「タランティーノ風96時間」というコピー、あまり好きではなかったんですが、納得しましたね。そんな雰囲気があるんです。

全体的に静かというか、淡々と進んでいき、ニヤッと笑えるシュールなコミカルさがたくさんあります。派手なアクションシーンはほぼないです。
好き嫌いが分かれる作品かなと思いますが、私はアリだなと思いました。

リーアム演じるネルズは模範市民賞を受賞するほど真面目な、工作員だった過去とかもない普通のおじさまです。なのに無実の息子が殺されたとわかった途端に、一人また一人と実行犯からその雇い主…と関係者を辿り、まったく躊躇せず組織の人間を殺します…!組織の人間たちが弱いのか、ネルズが強いのか…?

ネルズが死体の処理方法をどこで覚えたのかと聞かれたときに、真顔で「犯罪小説で学んだ」と言うんですが、ここは笑いましたね!犯人の辿り方とか、殺し方もきっと小説で学んだのでしょう。真面目キャラだからこそ活きてくる一言でした。

そしてまじめだからこそバイキングをはじめとする組織の人間たちにはネルズが犯人だとは思われず(むしろ存在すら知られていない)、勘違いでホワイトブル率いる敵対組織と攻撃しあい、勝手に殺し合ってくれるという…(笑)
人が亡くなるたび出るRIP演出(十字架と名前、ニックネームが表示される)がまたシュール感出してきます。

可愛いリーアムが好きな人には、読み聞かせシーンという最高のシーンがありますので、ぜひ楽しんでいただきたいです。

あと、最後のエンドクレジットで、よく「登場順」に出演者の名前が出てきますが、今作は「消えた順」に消えていきます(笑)個人的にツボだったし、オシャレでした。

万人にオススメはできないですが、シュールなブラックユーモアが好きな方にはぜひ見ていただきたい一本です。

オリジナルのノルウェー版も見てみたい。

(8 June 2019 / @劇場)