Deadly!

アラサー女の備忘録。映画、英語、海外のことなどをつづります。誰かの役に立てるのなら幸いです。

【感想】MCUフェーズ3がついに完結!「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」【ネタバレあり】

やっぱりトム・ホランドくんは天使だと思います。
こんにちは、丸谷(@eri_marja)です。

アベンジャーズ エンドゲーム」の公開から2か月。興奮冷めやらぬまま世界最速公開されたのがこちら、「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」!今回も有休をいただいて初日に見てまいりました!

スパイダーマン/ピーター・パーカー役ははもちろん可愛すぎて大好きなトム・ホランドくん!そして今回は謎の男「ミステリオ」役にジェイク・ギレンホールも参戦ということで期待は膨らむ一方です!

※この先「ファー・フロム・ホーム」や「エンドゲーム」のネタバレが含まれますので、未見の方はご注意ください!

映画情報

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
/ Spider-Man: Far From Home

★★★★☆(4.5) 2019年 / アメリカ / ジョン・ワッツ 監督

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あらすじ

舞台は「エンドゲーム」後、サノスの指パッチンにより消失していた人たちも、アベンジャーズの活躍により戻った世界。人々は平穏な生活を送りながらも、アイアンマンの死を嘆いていた。スパイダーマンことピータートム・ホランドはというと、親友のネッド(ジェイコブ・バタロン)や片思い相手MJゼンデイヤを含めた学校のメンバーで行くヨーロッパ旅行で頭がいっぱい。この夏休みはヒーローをお休みし、旅行中にMJに告白する計画を立てていた。そんな中突然ニック・フューリーサミュエル・L・ジャクソンからコンタクトがあり、別次元の地球からやってきたベックジェイク・ギレンホールという男と出会う。彼が追ってきたのは彼の地球を滅ぼしたという敵エレメンタルズ。この地球を守るため、協力して敵を倒すことになるのだが…?!

感想

ファー・フロム・ホーム

スパイダーマンと言えばNYクイーンズで「親愛なる隣人」として活躍するヒーロー。今作ではNYどころかアメリカを飛び出し、ヨーロッパへと進出!まさに「ファー・フロム・ホーム」。

比べるものではないかもしれないけど、前回レビューを書いた「MIBインターナショナル」ではロンドン支局が舞台なのにロンドンの街中があまりでなくて残念だったのでした。しかし、このFFHでは、ヴェネチアプラハ、ベルリン、ロンドンと各国の都市での戦いが見られます。ヴェネチアでは今作の敵の一人(?)であるエレメンタルズの水が暴れます。水の都として有名なヴェネチアで水の怪物、最高のマッチ!ロンドン好きなのでロンドンでの戦いは個人的にめっちゃ盛り上がった!タワーブリッジの大きさを活かしたスパイディのアクションも大迫力で必見です。 

ddly.hatenablog.com 

謎の男「ミステリオ」

ヴェネチアでニック・フューリーから紹介された男、クエンティン・ベック、またの名を「ミステリオ」。彼は別次元の地球から来たヒーローで、彼の地球を滅ぼしたのと同じヴィランを追って、ピーターたちの地球にやってきたのだという。このベックを演じるのがジェイク・ギレンホール

私はスパイダーマンの原作をよく知らないので、ミステリオってヴィランじゃなかったの?…というくらいの認識だったのですが、ジェイク・ギレンホールがただのいい奴で終わるはずがない…!という謎の確信から、ずっと疑ってかかっていました(笑)。

でもね、登場からずっといいやつなんですよ。自分がいた地球は滅びてしまったけど、この地球は救ってみせる!というヒーローらしさに、ピーターのティーンらしい悩みやヒーローとしての苦悩を冗談を交えながら聞いてあげるお兄さんのような優しさ。アイアンマンことトニーの形見として今作でピーターが受け取ったサングラス「E.D.I.T.H.(イーディス)」の似合いっぷりとか。…こいついい奴じゃん…。

しかしそこから判明するベックの本性!トニーに恨みを持つ彼は、ヒーローではないどころか、別次元から来たわけでもない!エレメンタルだってただの映像!攻撃もドローンがやってたよ!…おそろしい男!!

今回のミステリオという敵は、現代の問題にもどこか通ずるものがあると思います。フェイクニュースの問題とか話題になりましたもんね。まさに「人は信じたいものを信じる」という感じ。アイアンマンの死からヒーローの不在を不安に思う人たちにとって、強大な敵を倒してくれる新たなヒーローができてきたら、信じたくもなるもの。

また、この裏表の激しいミステリオを演じるには、ジェイク・ギレンホールの演技力あってこそだなと。演技の幅が広いし、「ナイトクローラー」や「ノクターナル・アニマルズ」などでもおなじみの不気味な演技が光りますね。

甘酸っぱい青春ムービー

忘れてはならないのが、ピーターはまだティーンであるということ。これがほかのヒーローたちとはまた違う魅力を生み出しています。

前作「ホームカミング」でもマドンナ的な女の子に憧れる等身大の男の子を演じていました。また、こどもたちが「早く大人になりたい」と思うように「早く立派なヒーローになりたい」という姿も描かれ、トニーに「地に足をつける」大切さを説かれていましたよね。最終的には「親愛なる隣人」でいることに決めました。

しかし今作では、ヒーローはお休みして夏休みを楽しみたい!と別パターンの等身大な少年の姿をみせます。今回はMJに恋しているピーター。前作ではその気なんてなかったのに…MJからの視線を感じて好きになっちゃったパターンなのだろうか?そこもティーンぽくて可愛いよね(笑)。最後の二人の初々しいキスシーンはついニヤニヤ見守っちゃいます。

今回の「普通でいたい」という気持ちは、トニーがいなくなり、周りから第二のアイアンマンになるのかという過度な期待をかけられる、大きすぎるプレッシャーを受け止めきれないという部分もあると思います。逃げてはいけないと心の奥ではわかっているからこそツライ…そんな葛藤に悩む姿も、純粋に恋するちょっとアホな男の子なところも、そこからまた一歩成長していく姿も、どれも可愛く演じ切るトム・ホランドくん、最高です。

MCUフェーズ3の最後

この作品でMCUフェーズ3の締めくくりとなります。それだけあり、今まで見てきたファンにとって嬉しいシーンもいっぱい。

例えばオープニングで流れる「I Will Always Love You」。エンドゲームを引きずった思い始まりかと思いきや、高校生が作った感の溢れるチープなトリビュート動画でにやりとさせる。
トニーの形見である「E.D.I.T.H.」が「Even Dead, I'm the Hero」の頭文字っていうのも、トニーのナルシストぷり(笑)を思いださせるし、ピーターが新しいコスチュームを製作しているときに、トニーの親友であったハッピーがかけた曲も最高にグッとくる
ベックがトニーへの恨みを抱くきっかけとなる「B.A.R.F.(ゲロ)事件」に、彼のチームにいたのが過去にスタークインダストリーズで働いていた「あの人」だということ。ポストクレジットで明かされるフューリーの姿、などなど。

ああ、こんなとこあったよね!とか、ここであそこと繋がる?!など、嬉しいサプライズに溢れています。また、それと同時にフェーズ4へはこう繋がるのかな?という妄想が膨らむシーンも盛りだくさん。

気になるところ

気になったのは、ピーターの周り、指パッチンで消えた人多すぎない?(笑)ランダムに半分にしては、成長してない子ばかりでしたよね。いいんですけどね、純粋に気になりました。

あとは私がアイアンマン好きじゃないからなんですけど、そこら中でアイアンマン出てくるのもな~…出すぎじゃない?仕方ないのもわかりますよ。正義の象徴とされてきた人だし、MCUの始まりでもある人だから、そんな人を失った世界ではそうなりますよね。でも好きじゃないんですよ…。
あと、トニーは本当に問題ばかり起こしている…今回のミステリオもトニーに恨みをもつ男でした。多分今回はもともとベックという男に難があったと思うんですけど、きっかけを与えたのはB.A.R.F.事件ですし。前作ホームカミングでもバルチャーはトニー(というかスタークインダストリーズ?)に恨みを持っていましたね。スパイダーマン以外でもだくさん敵を作ってたしさ…。こんな10代の男の子に尻ぬぐいばかりさせて…という怒りが沸々と出てきてしまいました(笑)。(完全に好みの問題…)

また、個人的にネッドの「Guy in the chair(椅子の男)」シーンが欲しかった!ネッドのキャラ好きなんですけど、前作と比べて今回は活躍が少なめでしたよね。大人の階段をのぼる彼も可愛かったですけどね。残念。

まとめ

全体的に大迫力で、前作よりもスウィングシーンが多くてスパイディらしさが増えつつ、ティーンエイジャーらしい甘酸っぱさ、ピュアさも光る一作。

エンドゲームを引きずりすぎず、重くなりすぎないながらも、しっかりとフェーズ3をまとめ、さらに今後への期待も膨らませる、とても楽しい映画です!私はIMAX3Dで見ましたが、4DXで見たら楽しそう。

あと何といってもトム・ホランドくんが天使。これだけは言いたかった。 

 

ブログの書き方模索中。テンションも書き方も迷子で申し訳ないけど、お付き合いいただけると嬉しいです。

(28 June 2019 / @劇場)